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お豆のコラム

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落花生の旬は地域によって違う?アレンジした食べ方もご紹介

落花生の旬は地域によって違う?アレンジした食べ方もご紹介

品種や種まきの時期によって異なりますが、落花生は秋に旬を迎えます。早めに収穫された落花生は自然な甘みを持ち、茹で用として使われます。一方で、収穫後にしっかり乾燥させたお豆は、甘みやうま味が凝縮された濃い味わいになるのが特徴です。そのまま食べるのもおいしいですが、アレンジすることで旬の味を存分に楽しめます。この記事では、お豆の旬の時期や落花生をアレンジした食べ方をご紹介します。

1番おいしく食べられる豆科の旬

豆類は1年中販売されていますが、それぞれ1番おいしく食べられる旬の時期が決まっています。鮮やかな緑色をしたえんどう豆やそら豆は、春から初夏が旬です。えんどう豆は収穫時期に応じて、名前が変化するお豆です。4月下旬から5月上旬に収穫したものは、さやえんどうと呼ばれ、さやごと味わいます。薄くシャキッとした食感で、料理のアクセントに使われることの多いお豆です。

 

さやえんどうが少し成熟すると、グリンピースになり、完熟するとえんどう豆になります。えんどう豆の旬は5月から6月で、完熟具合を確認しながら収穫が行われます。あまり暑くなりすぎると、枯れてしまうので収穫のタイミングを見極めることが大切です。

 

また細長い見た目のいんげん豆は、6月から9月にかけてが旬のお豆で、早採りのものはさやいんげんと呼ばれます。スープに入れると栄養分も逃さずに食べられておいしいですが、食感を残すためには火を入れすぎないのがポイントです。

 

落花生の旬は秋から初冬まで

緑の豆類と違い、落花生の旬は9月から11月頃です。ただし落花生をおいしく食べられる旬の時期は品種ごとに決まっていて、8月下旬から12月まで変動します。とくに、旬の新豆は香りが豊かで、そのまま茹でて食べると素材独特の風味を楽しめます。収穫期をやや過ぎると、煎り落花生などの加工品も、徐々に旬のお豆を使用したものに切り替わっていきます。

 

茹で用の郷の香やおおまさりなどの品種は、9月から10月頃と比較的早い時期に旬を迎えます。収穫後すぐに店頭に並び、食べられるのが特徴です。 収穫後の乾燥作業が不要な品種であるため、収穫時期と旬がほぼ一致しており、採れたての落花生を堪能できます。

 

 一方、煎り用の中手豊や千葉半立などは、9月から11月に収穫されます。土中で長期間育つことでうま味が凝縮されており、濃厚な味わいを楽しめる品種です。水分を抜くため、収穫後に3週間程度の乾燥作業が必要になります。落花生の甘みを強くするためにも、天日干しで太陽光と秋風にさらす乾燥作業は重要な工程です。店頭に早く並ぶ落花生が、必ずしも良質とは限りません。 乾燥作業がしっかり行われていて、殻の網目がはっきりしているものを選ぶのがおいしい落花生を選ぶコツです。

 

地域によって少しずつ違う落花生の旬

落花生は、主に関東地方で育てられています。 富士山や箱根山からの火山灰が積もった関東ローム層という土壌は、水はけがよく、落花生の栽培に適しているからです。とくに千葉県と茨城県での生産量が多く、国内の9割以上の落花生を栽培しています。千葉県のなかでも最大の生産地である八街市では、茹で用から煎り用まで主に5種類の品種が作られていて、旬は9月から12月です。さまざまな品種が育てられていて、収穫期が幅広いので、秋から冬にかけて長く旬の味を楽しめます。 

 

茨城県では牛久市が、落花生の生産地として知られています。 明治時代に八街市から種を譲り受けたことがきっかけで栽培が始まり、9月に収穫され、10月半ば頃が旬です。生産量が限られているため、大半は加工品となり、地元の専門店で販売されます。生落花生は主に直売所で販売され、地域内で消費されます。

 

千葉県と茨城県が煎り落花生の主産地である一方、静岡県では茹で用の品種が主流です。とくに富士宮市では、ジャンボサイズのおおまさりという品種が特産品として扱われています。旬は、8月下旬から10月中旬と少し早めで、富士山麓落花生としてブランド化されています。 塩ゆで落花生は富士宮のソウルフードとしても有名です。

 

旬の落花生はアレンジしておいしく食べる!

旬の落花生は茹でてそのまま食べれば、素材の味を堪能できますが、保存期間が短いお豆です。ほかの食材と上手に組み合わせることで、落花生のうま味をより引き立たせられます。濃いめの味付けをするとおつまみになり、スイーツに混ぜ込むと食感のアクセントにもなります。

 

⚪︎新米と炊き込む
旬の味をそのまま堪能したいなら、生のお豆を購入するのがおすすめです。手に入れた新鮮な落花生で炊き込みご飯を作ると、新豆の豊かな香りとほくほく感をゆっくり楽しめます。 水分を含んでいてみずみずしい落花生を堪能できるのは、旬の時期だけです。 新米の時期とも重なるため、炊き込みご飯にすることで秋の味覚を十分に楽しめるでしょう。炊く前に米と落花生を1時間程度浸水させることで、お豆に水分が吸収され、よりふっくらとした仕上がりになります。

 

もち米を使用すれば、おこわを作ることも可能です。千葉県の郷土料理としても有名な落花生おこわは、先茹でしたお豆をあとから混ぜ合わせます。お豆を煮る際にみりんやしょうゆで味付けする方法もあり、甘じょっぱい味わいに仕上がります。煎った落花生を使うと、茹でるよりも簡単で、薄皮ごと炊き込めば栄養素が無駄になりません。

 

旬の落花生はそのままだと日持ちがしないため、使い切れない分はすぐに塩茹でして冷凍保存しておきましょう。 ただし冷凍すると水分のバランスが少し変わってしまうため、落花生のおいしさを最大限味わえるのは、旬の時期に限られます。

 

⚪︎おつまみやご飯のお供にする
旬の落花生にひと手間かけるだけで、おつまみやご飯のお供として活用できます。落花生とあわせたいおすすめの調味料は味噌です。落花生の香ばしさに味噌の甘じょっぱさが加わると、濃厚な味わいが生まれ、とくにお酒との相性抜群です。

 

たとえば、野菜スティックや豆腐の上に味噌と落花生をのせれば、居酒屋風のメニューを自宅で再現できます。

味噌と落花生を組み合わせた料理は、お弁当のおかずやおにぎりの具にもぴったりです。味噌は発酵食品であり、体に良い成分が豊富に含まれています。発酵によって栄養素が吸収されやすくなり、腸内環境を整える働きがあるといわれています。発酵過程で生じるうまみ成分は、旬の新鮮な落花生の風味を引き立ててくれ、食欲を増進させてくれるでしょう。

 

洋風の味付けが好みなら、落花生を唐辛子やにんにく、オリーブオイルで炒めるとピリ辛で大人向けの味わいになります。そのまま食べるのはもちろん、砕いてパスタに混ぜれば、香ばしさが増して風味豊かな一品ができあがります。

 

⚪︎肉や野菜と一緒に調理する
煎った落花生を炒め物に加えることで、料理全体に香ばしさがプラスされます。落花生と肉を組み合わせた料理はアジア料理に多く、世界中で食べられています。炒め物以外にもグリルした鶏肉に落花生を使ったソースをかけるのもおすすめです。 ペースト状または細かく砕いたお豆に、しょうゆやにんにくを混ぜるだけで、自家製のソースが簡単にできあがります。

 

焼いたチキンにかけることで、肉の脂とソースが絶妙に絡み合い、風味が増すでしょう。またヘルシーな蒸し鶏に濃厚なソースをかけると、あっさりとした味に変化を加えられます。

 

さらに、落花生を使用した自家製ドレッシングを作り、サラダにかける方法もあります。落花生と同じ香ばしさを持ったごまを組み合わせるのもおすすめです。 ごまはカルシウムや鉄分などのミネラルが豊富で、栄養価の高い食品です。香ばしさを増したいときには、ごまを軽く擦ってから混ぜ込みましょう。

 

⚪︎スイーツに混ぜ込む
落花生のカリカリとした食感は、なめらかなチョコレートと相性が良く、市販のお菓子でもよく見られる組み合わせです。溶かしたミルクチョコレートを落花生に絡めるだけで、家でも簡単に甘いお菓子を作れます。ほろ苦さが欲しいときは、カカオ濃度の高いチョコレートを使用すれば、大人向けの仕上がりになります。逆に甘みを増したいときは、砂糖でコーティングした落花生を加えることで、ザクザクとした食感を楽しめるでしょう。

 

またフードプロセッサーで落花生を砕き、砂糖や少量の油を入れるだけで、自家製のピーナッツバターが完成します。自分で作ると、お豆の粗さや砂糖の分量を調整できるので、好みの味に仕上げられます。トーストやクラッカーに塗るのはもちろん、クッキーやアイスクリームに入れると、甘さだけでなく香ばしさのあるスイーツを楽しめるでしょう。ヨーグルトやフルーツと一緒にミキサーにかければ、朝食や間食にぴったりの爽やかなスムージーを作れます。

 

お豆のピープルの落花生

お豆のピープルで販売している落花生は、10月中旬頃から旬の新豆に入れ替わります。サヤ付き落花生は、甘みが凝縮された千葉県産のものを使用しており、手作業で丁寧に焙煎を行っています。途中で何度も豆を取り出して水分量を確認しながら、1時間以上かけてじっくり仕上げる作業は、長年の経験を積んだ職人だけが行える技です。年によって豆の状態が異なるため、状況を見ながら時間や温度を細かく調整しています。

 

焙煎に使われるガスの機械は歴史的な風格を持ち、先代の時代から大切に使われ続けたものです。大事に整備されながら、時代を超えて受け継がれてきた年代物で、相棒として職人の技術を支えています。煎る作業自体はシンプルですが、職人の経験によって、わずかな素材の変化を逃さずに、高品質で安定した味のお豆を作り続けています。

 

焙煎には技術も必要ですが、素材選びも非常に大切な要素です。お豆のピープルでは仕入れにも力を入れており、実際に食べ比べをして甘みの強い落花生を選定しています。職人が厳選した上質な落花生と長年の技術により、カリッとした食感とやわらかさのバランスが保たれた豆ができあがります。

 

まとめ

落花生の旬は、9月から11月頃までです。収穫地や品種によって旬の時期は少しずつ異なりますが、秋はみずみずしい生落花生をそのまま味わえる唯一の時期といえるでしょう。そのまま食べるのはもちろんのこと、おつまみやスイーツにアレンジするのもおすすめです。甘みが凝縮されていて、旬の時期だけしか食べられない、香り豊かな落花生の新豆をぜひ1度味わってみてくださいね!