サヤ付き落花生は栄養豊富で元気になれる!国内産のサヤ付き落花生の魅力
サヤ付き落花生は殻がついたままのお豆を指し、食べた後の殻を生活のなかで再利用できる便利な食材です。体調を整えてくれる栄養素を豊富に含んでいるお豆なので、細胞内のバランスを整え、体内の微調整を助けてくれます。この記事では、サヤ付き落花生の特徴や栄養素、国内産落花生の魅力について詳しくご紹介します。
サヤ付き落花生の特徴や殻の活用法
落花生はピーナッツとも呼ばれているお豆です。一般的にはサヤ付き豆が落花生で、殻なしや加工されているお豆はピーナッツのことをさします。呼び方が異なるだけで、どちらも同じ品種です。落花生の殻の内側はクッション性が高く、刺激からお豆を守っています。サヤ付き落花生は、殻があることにより実が空気に触れる範囲が少なく、酸化しにくいのも特徴です。外からの刺激が少なく、甘みや栄養が凝縮された状態で食べられるのが、サヤ付き落花生の魅力といえます。
落花生は湿気に弱いお豆であり、栄養価を守るためには湿度の低い環境での保存が大切です。湿気はカビが生える原因になるので、食べきれない分は冷蔵での保存が適しています。ただし、野菜室は湿度が高く設定されており、保存場所には向いていません。長期保存したい場合は、冷凍することも可能です。サヤ付きでも、酸化や湿気を完全におさえられるわけではないため、空気を抜いた袋に保管することで、殻の香りや風味を長く楽しめます。
サヤ付き落花生の殻は消臭効果があり、生活のなかで再利用されています。殻に開いた小さな穴が吸湿する性質を利用して、空間の嫌なにおいを取り除いてくれる仕組みです。消臭力とお豆のクッション性をいかして、動物小屋の敷材にも使われています。殻を砕いてお茶パックにいれて、自家製の消臭剤を作るのもおすすめの活用法です。靴箱や冷蔵庫など、家のなかでにおいが気になる場所に置くだけで、簡単に消臭効果を実感できます。
サヤ付き落花生は体を元気にしてくれるお豆
サヤ付き落花生は栄養価の高いお豆で、ビタミンB群やポリフェノール、ミネラルが豊富に含まれています。ビタミンB1とB3は体のエネルギー源となる栄養素で、薄皮に含まれるポリフェノールの抗酸化作用により老化防止が期待できます。体内バランスの調整に重要な役割を果たしている栄養素も豊富に含まれているため、サヤ付き落花生は健康維持をサポートする優れたお豆です。
ビタミンB群によりエネルギーを補給できる
落花生はビタミンB1を多く含まれているお豆です。ビタミンB1は糖質を分解して、体のエネルギー源に変える作用を持つ栄養素です。疲労回復ビタミンとも呼ばれていて、活力や食欲を増進してくれます。習慣的に運動をしている人や活動量が多い人にとっては、必須の栄養素といえるでしょう。ビタミンB1はうなぎにも多く含まれています。落花生に含まれるビタミンB1はうなぎの蒲焼きよりも割合が高く、エネルギー補給にぴったりのお豆です。
ビタミンB3であるナイアシンも、落花生にたくさん含まれている栄養素のひとつです。ナイアシンもビタミンB1と同様に糖質代謝に関わっているため、エネルギーを作り出す作用を持っています。血管拡張作用を持つ栄養素でもあり、とくに心臓や脳など体の重要な血管の通りをよくしてくれるといわれています。片頭痛の緩和や心臓病のリスク軽減が期待できる栄養素といえます。ただし多量に摂取すると、血管拡張作用の副作用でかゆみや顔のほてりが生じる場合があるため、注意が必要です。
またナイアシンは、アルコール内のアセトアルデヒドを分解する働きがあります。二日酔いにも効果があるので、お酒と一緒に落花生を食べれば悪酔いを避けられます。ビタミンB群は、やる気や精神状態をコントロールする神経物質を作る過程にも深く関わっている栄養素です。ビタミンB群が不足すると、体が疲れやすくなり、日々の生活にも影響が及びます。ビタミンB1やナイアシンは水溶性のビタミンであるため、水を使って落花生を調理すると栄養が流れ出てしまいます。ビタミンB群を効率よく摂取したい場合は、そのまま食べるか炒めるのがおすすめの調理法です。
薄皮のポリフェノールにより老化防止が期待できる
落花生の薄皮には、レスベラトロールというポリフェノールの一種である栄養素が豊富に含まれています。レスベラトロールは、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させるといわれています。サーチュイン遺伝子とは、細胞の老化を抑制してくれて、寿命を延ばす効果が期待されている遺伝子です。
レスベラトロールは、抗酸化作用によりシミやしわの原因となる活性酸素の働きをおさえてくれるため、美肌効果が期待できます。ニキビの原因であるアクネ菌の増殖をおさえる効果もあるので、落花生は肌荒れが気になる方にもぴったりのおやつです。落花生は脂質が多いので、ニキビの原因になると思われがちですが、栄養面から考えると肌によい影響を与えてくれるお豆といえます。レスベラトロールの抗菌作用と抗炎症作用により、ニキビの悪化を防いで、肌を清潔に保てます。最新の研究によると、レスベラトロールは心臓や筋肉の疾患への効果も期待されており、世界的にも注目されている栄養素です。
落花生の薄皮がパリパリで食べにくい場合は、粉々に砕いて料理に使用すれば、食感が気にならなくなります。お味噌汁に入れると薄皮も気にならず、栄養素を逃すことなく摂取できるでしょう。人の体は朝が1番酸化していない状態であるため、早い時間帯に抗酸化物質を摂るのが最適といわれています。落花生の抗酸化作用の恩恵を受けるには、朝食や午前中の間食に落花生を取り入れるのがベストです。
豊富なミネラルにより体の負荷を軽減できる
落花生は、くるみやアーモンドに比べてカリウムを豊富に含んでいるお豆です。カリウムは、細胞内の塩分と水分のバランスを調整してくれる栄養素として知られています。余分な塩分と水分が、カリウムの働きによって尿として排出されます。細胞内外のバランスが調整されることにより、高血圧やむくみが解消されるため、体への負荷が軽減されるでしょう。
カリウムによる血圧調整作用をサポートするのにおすすめの食べ方が、酢ピーナッツです。酢ピーナッツの作り方はとても簡単で、薄皮付きの落花生をビンにいれてお酢につければ完成です。お酢に含まれる酢酸は、血圧を低下させる作用を持っています。食用のお酢のなかでも、とくにリンゴ酢を使うと酢ピーナッツが食べやすくなります。酢の酸味が苦手な方は、はちみつをいれて酸っぱさをおさえる方法も効果的です。作ってから3日ほど置くと落花生もやわらかくなり、味が落ち着いて食べごろです。酢と落花生に含まれる成分の相乗効果で、血圧低下が期待できます。
落花生には、骨を形成するのに必要なカルシウムとマグネシウムも含まれています。牛乳や豆腐に多く含まれるカルシウムは、骨や歯を形成するのに大切な栄養素として有名です。カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンといわれるほど、互いに助け合いながら体を作っている栄養素です。血圧や筋肉の興奮を調整するときに、両者は協力して働きます。筋肉の収縮と弛緩はカルシウムの動きに追従していますが、筋肉を緩めるときに消費されるのがマグネシウムです。マグネシウム不足になると、筋肉を上手く緩められずこむら返りを引き起こします。2つの栄養素を落花生からバランスよく摂取することで、丈夫な体作りができるでしょう。
国内産落花生の特徴とおいしい食べ方
落花生は、主に中国やインドで生産されているお豆です。現在、国内で消費される落花生の9割が輸入品に頼っている状況です。国内産は1割と少なく、そのうちの8割以上が千葉県で作られています。千葉県の北部は火山灰土の土壌が多く、落花生が育ちやすい環境が整っています。千葉県産の落花生は海外産のものに比べて、甘みや旨みが濃いのが特徴です。国内で収穫されると、店頭に並ぶまでの時間が短いため、酸化が進んでいません。とくにサヤ付きのお豆は、殻があることにより風味や栄養分がしっかりと守られています。
千葉県で育てられている主な品種は5つあります。1番作付面積が多いのが千葉半立という品種です。強い甘みと香ばしさを持っているお豆で、生産開始から70年以上の長い歴史を持つ落花生です。収穫できる量に対して栽培面積が広く必要で、天候に左右されやすいために、育てる農家が減少しているといわれています。2番目に多く栽培されているのが中手豊という品種です。中手豊は甘みがありながらもさっぱりとした味わいが特徴で、見た目も美しいことから贈答用としても人気があります。近年、栽培量が増加しており、注目を集めているお豆です。おいしいサヤ付き落花生の見分け方は、サヤにしわがなく、網目がしっかりしていることがあげられます。ただし、見た目でサヤがきれいなものが必ずしもおいしいとは限りません。硬さのある落花生はカルシウムが豊富で、栄養面でも優れているため、安心して食べることができます。
落花生の食べ方はさまざまです。生の落花生を煎ると香ばしくなり、ゆでるとホクホクとした食感になります。ゆでる際には、流出してしまう栄養素もあるので注意が必要です。また、落花生を揚げるのもお酒のおつまみとしておすすめの調理法です。落花生は吸湿力が高いので、電子レンジで1~2分温めるか、オーブンを使って湿気を取ることができます。最も有効な方法は、早めに食べきることです。空気に触れる時間を短くすれば、栄養を保ったままで落花生の風味や香りを最大限に楽しめます。
お豆のピープルのサヤ付き落花生
お豆のピープルでは、千葉県産の中手豊という品種のサヤ付き落花生を使用し、独自の製法で丁寧に焙煎しています。お豆はサヤ付きのまま天日干しを行い、しっかりと乾燥させます。焙煎過程では、ガスではなく電気を使用する方法を採用しているのもポイントのひとつです。電気焙煎により、お豆本来の風味と適度な水分を保ち、栄養分を残したままで落花生のおいしさを最大限に引き出す努力をしています。中手豊は、やや大粒でありながらあっさりとした味わいが特徴の品種です。バランスのよいお豆なので、食べ飽きることなく楽しめるサヤ付き落花生となっています。
まとめ
サヤ付き落花生は、殻があることで風味や栄養素が守られており、旨みや甘みが詰まったお豆です。体のエネルギー源であり老化防止も期待できるため、疲れにくい体作りに貢献してくれます。とくに国産の落花生は品質が高く、風味豊かなお豆を味わえます。サヤ付き落花生は栄養面でも優れており、お酒との相性も抜群なので、おつまみとして楽しむのに最適のお豆といえるでしょう。