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お豆のコラム

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カシューナッツは健康を助ける栄養がたっぷり!殻は環境問題の解決にも

カシューナッツは健康を助ける栄養がたっぷり!殻は環境問題の解決にも

カシューナッツは、そのまま食べておいしく、アジア各国では料理にもよく使われているナッツです。血液中の不要な物質を取り除く栄養素を持ち、不足しがちなビタミンや微量ミネラルを補ってくれます。この記事では、カシューナッツの栄養素や世界で注目されている殻の活用法についてご紹介します。

 

 

カシューナッツは果実から獲れる

カシューナッツは、主にコートジボワールやインド、ベトナムなど適度に雨が降る亜熱帯地域で主に生産されています。湿気の多い日本での栽培には適していません。ウルシ科の木の果実から収穫され、果実の下部にぶら下がる種子の中身がカシューナッツです。1個の果実からひとつのカシューナッツを収穫できます。果肉部分はカシューアップルと呼ばれ、現地では果物として食べられていますが、傷みやすいため日本で見かけることはほとんどありません。生のカシューナッツには毒性があり、天日干しや焙煎、殻むきなどの工程を経てはじめて食用となります。日本で生カシューナッツと表記されているのも、実際にはすべて加熱処理が行われています。

 

カシューナッツは、日本ではおつまみとして食べるイメージが強いですが、中華料理やインド料理では炒め物の具材としても広く使用されています。鶏肉や海老と一緒に油で炒めることで、カシューナッツの香ばしさが引き立ち、栄養素の吸収もよくなります。カシューナッツはほかのナッツ類と比べてカロリーが控えめですが、糖質が多いため食べ過ぎには注意が必要です。1日の間食の糖質摂取目安は10gで、カシューナッツ10粒あたり約3gの糖質を含みます。そのほかの間食分も考えると、1日に食べる量は10~15粒程度にしておきましょう。

 

食べるタイミングは食事の前がおすすめです。カシューナッツを食事前に摂取することで、食後に血糖値が急上昇するのをおさえて、緩やかな上昇を促せます。食事前の小腹が空いたときに少量つまむのが、カシューナッツの健康的な食べ方です。

 

カシューナッツは健康な体作りをサポート

カシューナッツは、健康な体を保つために必要な栄養素が豊富に含まれているナッツ類です。血管内や腸内の環境を調整する栄養素や、元気の源になるビタミンを補給できます。カシューナッツには亜鉛や鉄分も豊富で、とくに女性のミネラル不足を補ってくれます。日常的にカシューナッツを摂取することで、全身の健康維持に役立つでしょう。

 

オレイン酸でコレステロール値が調整される 

カシューナッツは脂質が豊富で、脂質の60%を不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めています。オレイン酸は、オリーブオイルにも多く含まれている栄養素です。酸化しにくい特性を持っているため、オレイン酸が豊富なカシューナッツは風味が長く保たれます。コレステロール量の調整作用を持つオレイン酸は、高カロリーの食事で増加しがちな悪玉コレステロールを低下させてくれます。その一方で、体によい働きをする善玉コレステロールを減少させません。最新の研究では、オレイン酸が悪玉コレステロールを減少させるだけでなく、増加を抑制する効果もあることが示されています。悪玉コレステロールの減少は動脈硬化のリスクを軽減し、心疾患予防にも一役買っています。

 

カシューナッツ内にあるオレイン酸は、胃や小腸で吸収されにくいことも特徴のひとつです。大腸まで栄養素が到達して腸壁を刺激し、便通を改善する効果があります。油分が便の流れをよくするため、不要物の排除が促進され腸内環境が整います。オレイン酸は化粧品や洗顔料にも使われていて、皮膚の健康を保ってくれる栄養素です。人の皮質の約4割はオレイン酸でできており、摂取することにより肌の保湿を助けます。カシューナッツに含まれるオレイン酸は、体を内面からも整えてくれる栄養素といえるでしょう。ただしオレイン酸は脂質なので、過剰に摂取すると肥満の原因になる栄養素です。牛脂や豚脂などにも動物性脂肪として含まれているため、肉類をよく食べる人はカシューナッツの摂取量に注意してください。

 

ビタミンで丈夫な体が作られる 

カシューナッツは、ビタミンB群のなかでもビタミンB1を豊富に含んでいます。ビタミンB1は、摂取したブドウ糖を体のエネルギー源に変える重要な過程をサポートする栄養素です。とくに運動をしている人や活動量の多い人は栄養不足になりやすく、厚労省の調査によると20代女性での不足が目立ちます。仕事や妊娠、育児などでエネルギーを使う機会が多いため、カシューナッツから栄養を意識的に摂取することが大切です。

 

ビタミンB1の栄養吸収率を高めるには、ニンニクやたまねぎに含まれるアリシンと一緒に食べるのが効果的です。野菜炒めを作るときにカシューナッツを加えたり、たまねぎドレッシングと一緒にサラダにかけたりして食べることで、栄養素を摂り入れやすくなります。カシューナッツに含まれる、もうひとつの注目すべき栄養素はビタミンKです。ビタミンKは主に血液凝固を調整する働きがあり、止血のビタミンとも呼ばれています。けがをした際の止血作用をサポートする一方で、過度の凝固をおさえる物質を作り出します。

 

カシューナッツ内のビタミンKは、丈夫な骨を作るのに重要な役割を果たしている栄養素です。ビタミンKの力により骨にあるタンパク質が活性化して、カルシウムが骨に定着します。とくに閉経後の女性は、女性ホルモンの急激な低下に伴い骨量が減少します。骨粗しょう症のリスクを下げるためにも、予防としてビタミンKの摂取が効果的です。ビタミンKは脂溶性の栄養素であるため、油と一緒に摂取することで吸収率を高められます。たとえば、カシューナッツを軽く砕いてオイル系のパスタに混ぜれば、料理のアクセントになりつつ栄養素をしっかり摂取できます。

 

不足しがちなミネラル分を補える

カシューナッツは、ほかの豆類と比較して亜鉛を豊富に含んでいます。カシューナッツの亜鉛含有量は、アーモンドやくるみの約2倍です。厚生労働省の調査によると、とくに20代から30代の女性で亜鉛の摂取量が不足していることが明らかになっています。亜鉛は体にとって大切な役割を果たす微量ミネラルです。主にタンパク質やDNAの合成など、丈夫な体に欠かせない重要な要素を作り出します。

 

亜鉛不足の症状のひとつが味覚障害です。味覚を感じる味細胞は約1ヶ月ごとに入れ替わり、その生成には亜鉛が不可欠です。栄養が不足して正常に味覚を感じられなくなると、食事の楽しみが大きく損なわれてしまいます。おいしく食事をするためにも、カシューナッツ内の亜鉛は大切な栄養素といえます。亜鉛は体内に蓄えられないため、定期的な摂取が必要です。女性ホルモンや子宮環境の調整、男性の生殖機能にも関わっているといわれています。

 

カシューナッツに多く含まれる、もうひとつの微量ミネラルは鉄分です。とくに女性は月経や過度のダイエットにより鉄分不足に陥りやすく、貧血のリスクが高くなります。隠れ貧血という言葉もあり、通常の血液検査では検出されにくい貧血の前段階を指します。急なだるさや息切れを感じる場合、鉄分が不足している可能性があるでしょう。疲れを感じたときは、早めにカシューナッツを摂取することで、栄養不足を解消をサポートします。

 

カシューナッツの殻は環境問題も解決!?

カシューナッツは栄養価が高いだけでなく、実はさまざまなことに活用されています。食用のオイルとして利用されることもあり、オレイン酸の効果により体内や皮膚をきれいに保ってくれます。最近では、カシューナッツの殻から得られるカシューオイルを利用して作られる、グリーンプラスチックの開発が注目されています。東京農工大学の研究によると、カシューナッツの殻からできたグリーンプラスチックは、一般的なプラスチックと異なり環境にやさしい素材です。製造するときに、環境や人体に悪影響を与えるホルムアルデヒドや重金属を使用しないため、環境への負荷を軽減できます。プラスチック自体に抗菌作用があることもわかっており、食品パッケージへの応用も期待されています。

(参考:東京農工大学 https://www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2017/20170607_01.html)

 

カシューナッツの殻から抽出されるカシューオイルは、畜産業界でも注目されている素材です。オイルを飼料として与えると、牛のエネルギー源となる酢酸やプロピオン酸が増加します。また脂質やタンパク質などの栄養素が吸収されやすくなり、牛の体重増加を促進するともいわれています。環境面で期待されているのは、オイルを飼料に混ぜることにより、温暖化の原因となるメタンガスの排出をおさえられる効果です。家畜由来のメタンガスは農林水産業のなかで15%を占めるとされていて、環境問題のひとつとされています。とくに、牛のげっぷにはメタンガスが含まれており、カシューナッツ由来のオイルで胃腸環境を改善することによりガスの発生をおさえられます。カシューナッツは、人間の栄養改善だけでなく、環境問題や家畜の健康とも関わりがあり、さらなる活用が期待されています。

 

お豆のピープルのカシューナッツ

お豆のピープルでは、カシューナッツの原産国であるインド産のナッツを使用しています。コクと旨みが豊かで、栄養のある大粒のカシューナッツが、一袋にたっぷりと詰まっています。ナッツが塩で絶妙に味付けされており、一度食べ始めると手が止まりません。カシューナッツをそのままおつまみとして楽しむのはもちろん、炒め物やサラダ、デザートのトッピングなど、様々な料理のアクセントとしても活用できます。

 

カシューナッツ

 

 

まとめ

カシューナッツはカロリーが控えめで、食事前に摂取すると血糖値の上昇をおさえられる健康的なナッツです。油を使用した料理にカシューナッツを加えることで、栄養を効果的に摂取できます。環境を改善する殻の活用法も研究が進められていて、今後が期待できるナッツです。日本人に不足している微量な栄養素も補えるため、食生活にカシューナッツを積極的に取り入れていきましょう。