落花生をおかずに入れるとうま味アップする!?調理法ごとのレシピを紹介

おつまみやおやつとして食べられている落花生ですが、上手におかずに取り入れることで、いつもの料理がレベルアップします。香ばしい風味とカリッとした食感をいかして、さまざまなレシピに活用できるお豆です。ただ、どうやっておかずに取り入れたらいいのだろうと悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、調理法ごとの落花生を使ったおかずレシピと、おいしく食べるためのコツをご紹介します。
落花生を使ったおかずの魅力
落花生は、豆類のなかでもとくにタンパク質が豊富な食品です。タンパク質は体のエネルギー源となり、筋肉の成長にも欠かせない栄養素のひとつになります。おかずに取り入れることで、肉や魚の補助的な役割を果たし、バランスのよい食事をサポートしてくれます。また、抗酸化作用のあるビタミンEも含まれており、肌細胞を酸化から守る働きが期待できます。ビタミンEは、肌の代謝を促進する働きもあり、美肌づくりに役立つ栄養素です。毎日のレシピに落花生を使用すれば、タンパク質やビタミンEを無理なく継続的に取り入れられます。
カリッとした食感と香ばしさを持った落花生は、料理にアクセントを加えてくれる食材です。シンプルなレシピに少し加えるだけで、香りが引き立ち満足感のあるおかずに仕上がります。主役にも脇役にもなる万能食材です。クセが少なくほんのり甘みがあるため、大人から子どもまで食べやすいのも魅力といえるでしょう。少し手を加えてピーナッツバターにすると、まろやかさが増し、スープや炒めものにも使いやすくなります。
和洋中を問わず幅広いレシピに活用できるのも、落花生の大きな魅力です。砕いて料理中に加えるのが定番ですが、トッピングとして最後にふりかける方法もあります。大きめに刻んで料理に混ぜれば、食感のアクセントとしても楽しめるでしょう。炒めものや和えもの、揚げものなど、さまざまな調理方法のおかずレシピに活用できます。また、場所を取らずにストックできるため、常備しておいて手軽に使えるのも便利なポイントです。
落花生を使ったおかずレシピ
落花生をさまざまな料理に使うと、レシピの幅も広がるでしょう。普段作っているおかずに落花生を加えると、香ばしさが加わっていつもと違う味わいになります。炒めものや和えものにはお豆を砕いて、煮ものにはゆで落花生を使うレシピが多いです。揚げものには少し大きめに刻んだお豆を使うと、衣のザクザク感との相乗効果を楽しめます。
和えものレシピ
和えものは、混ぜるだけで簡単に作れるおかずが多く、定番は小松菜やほうれん草など緑の野菜を使った和えものです。とくに小松菜や春菊は少し苦味があるため、ツナとマヨネーズを加えると、まろやかで食べやすい味になります。落花生としょうゆ、砂糖を合わせると、香ばしさのある和風の和えものが完成します。おかずの彩りをよくするために、にんじんをレシピにプラスするのもおすすめです。また、落花生は味噌との相性も抜群で、2つの食材のコクが合わさると、濃厚な味わいに仕上がります。多めの油で炒めてトロッとさせたナスに、味噌とみりん、しょうゆを混ぜたタレを絡め、最後に砕いた落花生を散らします。香ばしさとコクが際立つおかずで、おつまみにもぴったりのレシピです。
夏にさっぱりと食べたいのが、タコと夏野菜のマリネです。ゆでたタコとズッキーニ、パプリカを混ぜ、オリーブオイルと酢、しょうゆ、はちみつを加えて味をなじませます。お好みでミョウガやレモン汁などの薬味を加えると、より爽やかな味わいになるでしょう。最後に、砕いた落花生を食感のアクセントとして加えて完成です。見た目も色鮮やかなので、パーティーメニューとしても使える華やかなおかずになります。
炒めものレシピ
炒めものに落花生を加えると、香ばしさとカリッとした食感がプラスされ、おかずの満足度がぐっと上がります。肉や魚介類、野菜など、組み合わせる食材を変えれば、さまざまなバリエーションを楽しめるのも、魅力のひとつといえるでしょう。炒めもので間違いなくおいしく仕上がるレシピが、鶏肉の落花生炒めです。炒めるときにごま油とニンニクを使うと、香りが立ち、ご飯が進むおかずになります。しょうゆや砂糖、みりんで和風の味付けにするのもいいですし、オイスターソースを加えるとコクがでます。また、やさしい甘みを持つ塩麹を使うと鶏肉がやわらかくなり、落花生のカリッとした食感がより引き立ちます。
落花生をエビやナンプラーと一緒に炒めると、エスニック風のおかずができあがります。ナンプラーは、魚介類を発酵させて作ったタイ料理の代表的な調味料で、独特の風味が特徴です。ナンプラーが手元にない場合は、しょうゆと鶏がらスープの素、レモン汁を混ぜたもので代用できます。手軽に異国の味を楽しめるレシピです。
煮ものレシピ
落花生は、和洋中の煮ものレシピにも活用できます。煮ものに使う場合は、ゆでるのに適したおおまさりや郷の香といった品種を選ぶのがおすすめです。甘みがあり、ゆでるとやわらかくホクホクとした食感を楽しめます。副菜やお弁当のおかずにぴったりなのが、落花生とひじきの煮ものです。だし汁でじっくり煮込み、しょうゆとみりんでシンプルに味付けをします。落花生や油揚げにだしの旨みが染み込み、ほっとするような和風のおかずです。また、ひじきの代わりに小松菜などの野菜を入れることもできます。
洋風でおすすめしたい煮ものレシピが、鶏肉と落花生のクリーム煮です。鶏肉をお好みの野菜と一緒にバターで炒め、牛乳や小麦粉、コンソメを加えてじっくり煮込みます。煮込まれた落花生は甘みが増し、ホクホクとした食感になります。牛乳のまろやかさが加わったやさしい味なので、子どもでも食べやすい洋食おかずです。またよだれ鶏は、お酒のおつまみとしてもよく合います。ゆでた鶏胸肉の上から、ピリ辛のタレをたっぷりとかけるレシピです。タレはしょうゆと酢をベースに、ラー油やごま油を入れて作り、砕いた落花生とニンニクを加えます。さっぱりとした鶏肉にピリ辛で香ばしい落花生ソースが絶妙にマッチする、大人向けのおかずです。
揚げものレシピ
揚げものに落花生を加えると、カリッとした食感がアクセントになります。まずは、韓国の定番料理である、タッカンジョンに落花生を加えたレシピです。タッカンジョンは、コチュジャンとしょうゆ、砂糖をベースにした甘辛いタレを唐揚げに絡めた料理で、そこに落花生を加えると、食感をプラスできます。唐揚げの代わりに鮭の素揚げを使うレシピもあります。甘辛の落花生ソースが白ご飯やお酒によく合い、食卓が盛り上がるおかずといえるでしょう。
もうひとつおすすめしたい異国料理が、トートマンと呼ばれるタイ風のさつま揚げです。白身魚のすり身に赤唐辛子、ナンプラー、砂糖、片栗粉を混ぜ、小判状に成形して油で揚げ焼きします。仕上げに、落花生を加えたスイートチリソースをかけると完成です。ピリ辛で、ビールのおつまみにもぴったりなおかずになります。普段の食卓に登場しやすいコロッケや春巻きなどのおかずにも、大きめに砕いた落花生を混ぜ込むと、いつもと違う風味や食感を楽しめます。また、揚げものの衣に落花生を加えると、ザクっとした歯ごたえが増し、よりおいしく仕上がるのでおすすめです。
落花生のおかずをさらにおいしくするコツ
落花生を料理に取り入れる際は、下処理をしっかり行ってください。乾燥落花生を使う場合は、煎る作業が必要です。市販の煎り落花生を使用する場合でも、そのまま使うのではなく、軽く煎り直すと香ばしさが増します。フライパンなら中火で5分ほど、オーブンなら170℃で10分程度が目安です。薄皮が気になる場合は、手で擦り合わせると簡単にはがせます。しかし、薄皮には抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているため、栄養面を考えると取らない方がいいでしょう。生の落花生を使用する場合は、そのままだと硬いため、たっぷりの塩水で下ゆでするのがポイントです。ゆでると塩気が染み込み、しっかり冷ますことで味がなじみます。甘みが引き立ち、ホクホクとした食感が楽しめるため、ゆで落花生は煮ものによく合います。
落花生は、和洋中さまざまなおかずに使える万能な食材ですが、味付けのバランスを取ることが重要です。レシピの味付けを工夫すれば、落花生の風味をいかしながらおいしく食べられます。落花生の自然な風味を楽しみたい場合は、調味料を控えめにし、塩やしょうゆでシンプルに味を付けます。少し物足りない場合は、ごま油を加えたり、ハーブやスパイスを取り入れたりして調整するとよいでしょう。コクをプラスするには、発酵食品である味噌を加えるのが効果的です。味噌は日本人に馴染みのある調味料で、うま味成分が含まれているため、落花生のおいしさを引き出してくれます。豆板醤やコチュジャンなど辛さのある調味料をレシピに加えるのも、味に深みを出す方法のひとつです。辛味が加わると、一気に大人向けのおかずに仕上がります。
落花生はもともと甘味を持った食材なので、甘い味付けにしすぎるとしつこくなりがちです。適度に塩味や酸味を加えるのが、おかずの味を整えるためのポイントになるでしょう。たとえば、味噌と酢を合わせたり、コチュジャンにレモンを加えたりすると、甘味や辛味と酸味のバランスがとれるようになります。
お豆のピープルの素煎り落花生
お豆のピープルでは、電気の煎り機を使用した珍しい製法で、落花生の焙煎作業を行っています。一般的に、落花生の焙煎はガスを使った方法が主流ですが、電気を使用することでお豆のなかの水分がバランスよく保たれます。やわらかすぎずかたすぎない、ちょうどいい食感のお豆に仕上がるのが特徴です。
使用しているのは千葉県産の中手豊という品種で、甘みが強すぎず、料理にも取り入れやすい種類です。さっぱりしつつもコク深いため、この記事で紹介したレシピにも活用できます。焙煎がすんでいるため、そのまま砕いて調理に使用することも可能です。また、味付けを一切していないため、自分好みにアレンジできます。
まとめ
落花生は体の成長を促したり、酸化を防いでくれたりする栄養素が豊富に含まれています。食感のよさが魅力で、和洋中さまざまなおかずに加えると、料理のうま味がアップします。保存もしやすく、簡単に砕いて料理に入れられるのも嬉しい点です。味噌やしょうゆ以外にも、コチュジャンやナンプラーなどと合わせることで、海外風のレシピが作れます。ぜひ、毎日のおかずレシピに、落花生を活用してみてください。