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お豆のコラム

落花生

家庭菜園初心者さん必見!落花生の育て方と失敗しない栽培のポイント

家庭菜園初心者さん必見!落花生の育て方と失敗しない栽培のポイント

落花生は、地上ではなく土のなかに実ができるめずらしいお豆です。豆づくりと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、落花生の栽培は水やりの頻度も少なく、難しい作業も必要ありません。手軽に育てたい場合は、ベランダでのプランター栽培も可能です。家庭菜園に取り入れれば、旬のおいしい生落花生を家で味わえます。この記事では、落花生の育て方のポイントや家庭菜園で育てるメリットをご紹介します。

落花生は地中で育つユニークなお豆

落花生は、ほかの豆類と比べて少しユニークな育ち方をします。インゲンやエダマメなどは、地上で実がぶら下がるように実りますが、落花生は地中に実ができるのが特徴です。発芽後に咲く黄色い花が枯れると、付け根の部分から子房柄(しぼうへい)という細い茎のようなものが伸びていきます。子房柄は土のなかに潜っていき、先の部分が膨らんで、落花生の実ができあがるのです。花が落ちて実が生まれるという成長の仕方が、落花生の名前の由来になっています。

 

家庭菜園をする際は、落花生の栽培場所に少し注意が必要です。同じ場所で連続して落花生を育てると、土のなかの栄養バランスが偏り、実がうまく育たなくなる連作障害が発生します。植える場所を変えたり、違う種類の野菜と一緒に育てたりすると、土の栄養バランスを整えられます。種をまいてから収穫までは、およそ5ヶ月ほどです。落花生の旬は9月から11月ごろですが、品種によって収穫期は異なります。ゆでて食べるタイプの落花生はやや早めに旬を迎えることが多く、炒って食べるタイプは収穫期が遅めです。旬の時期に収穫された生落花生は、新鮮でほんのり甘みもあり、格別のおいしさを味わえます。

 

家庭菜園におすすめしたい落花生の品種

家庭菜園で落花生を栽培するなら、中手豊とおおまさりという品種がおすすめです。中手豊は、千葉県を中心に広く栽培されている定番の品種となります。立性と呼ばれる性質を持ち、株があまり横に広がらないことから、プランターでも栽培しやすいというメリットがあります。小さい庭やベランダでの家庭菜園にもぴったりです。実がつきやすく、病気にも比較的強いため、家庭菜園がはじめての方でも安心して育てられます。味は、ほんのり甘みがありながらもさっぱりとした口当たりで、煎って食べると香ばしさが引き立ちます。料理にも合わせやすく、和食から洋食まで幅広く活用できる品種です。

 

実が大きいおおまさりは、ゆで落花生が好きな方におすすめの品種で、ゆでるとホクホクとした食感を楽しめます。甘みも強くやわらかいため、塩ゆでにすると絶品です。ただし、おおまさりは半立性という性質を持ち、株が大きく育つため、栽培にはある程度のスペースが必要となります。家庭菜園に使える場所が限られている場合は、株が小さいおおまさりネオを選ぶとよいかもしれません。粒が大きいため、ほかの品種より収穫まで少し時間がかかりますが、そのぶん収穫の達成感も得られます。

 

落花生を育てるときのポイント

栽培を開始する前に、地中で育つ落花生ならではの育て方のポイントをおさえておきましょう。落花生栽培は土づくりから始まり、種が鳥に食べられないよう対策したり、子房柄が地中に潜りやすいように土の状態や形を整えることが大切です。丁寧な育て方を心がければ、見た目もよく味もおいしい落花生ができあがります。

 

土づくり

落花生の栽培を始めるにあたってまず大切なのは、土づくりです。落花生はふかふかで水はけのよい土を好みます。粘土質で硬い土だと水が溜まりやすくなり、根や実が腐ることもあるため注意が必要です。畑で栽培する場合は、種まきの約2週間前に石灰と堆肥を土に混ぜ込み、1週間前には肥料を加えて、落花生が育ちやすい環境を整えましょう。種をまく前には、周りの土を耕して空気を含ませ、土を盛り上げた畝(うね)を作ると、通気性がよくなります。 ベランダで育てたい場合は、プランター栽培も可能です。市販の野菜用培養土を使うと、イチから土づくりをする必要がありません。あらかじめ肥料が含まれているタイプの培養土を選べば、追加の肥料も不要です。ただし、肥料を入れすぎると葉ばかりが大きくなってしまい、肝心の実が育たなくなることがあるため注意しましょう。プランターは、深さが30センチほどあるものが最適です。浅いプランターは土の量が少ないため、落花生が地中で実をつけるスペースが狭くなります。落花生は30〜40センチほどの間隔を開けて種を植えるため、幅が60センチ以上ある大きめのプランターであれば、複数の株を栽培できます。

 

種まきから発芽まで

種まきの時期は、気候や落花生の品種によって異なりますが、一般的には5月ごろです。落花生は寒さに弱いため、最低気温が15℃以上になってから植えると、発芽しやすくなります。とくに寒い地域では、地面の温度を保つ工夫として黒マルチと呼ばれる黒いシートを土の上に敷く方法が効果的です。また、落花生の栽培には日光が欠かせないため、日当たりのよい場所を選ぶことも育て方の重要なポイントとなります。 種として使うのは、サヤから取り出した落花生の実です。直径5センチ、深さ3センチほどの穴を掘り、実を3粒ずつ入れて上からやさしく土をかぶせます。土をかぶせたあとに、たっぷりと水をあげれば種まきは完了です。発芽するまでの間は土が乾かないように適度に水やりをしましょう。ただし、栽培中は水のやりすぎにも注意が必要です。種まきの直後に大雨が降ると種が腐る原因にもなるため、天候にも気を使うようにします。発芽までにかかる期間は1〜2週間程度ですが、栽培中にカラスなどの鳥が種を掘り返して食べてしまうことがあります。対策として、不織布やネットを使ってトンネル状の覆いをかけておくと安心です。

 

開花から実ができるまで

落花生は、発芽からおよそ1ヶ月が経つと花を咲かせます。開花時期に大切なのが、土寄せと呼ばれる作業です。花から地面まで距離があると、子房柄がスムーズに地中へ潜っていけません。そのため株の根元に土を寄せて、子房柄が地中に入りやすいように整える、土寄せが必要です。1回目の土寄せは花が咲いた直後に行い、土をやわらかくするために中まで掘り起こしてほぐします。同時に追肥を行って土に栄養を補っておくと、成長に効果的です。 1回目の土寄せから2週間後に、もう1度作業を行います。2回目は子房柄がすでに地中へと伸びているため、無理に掘りおこさず、土をやさしく株元に寄せるだけにとどめておきましょう。土を動かす際は、茎を傷つけないように気をつけてください。開花から収穫までは、2〜3ヶ月ほどかかります。栽培期間のなかでも株が育つ時期であるので、風通しをよくするために不安定な株は取り除きましょう。

 

収穫期

種まきから4〜5ヶ月すると、いよいよ落花生の収穫期を迎えます。一般的には9〜10月ごろが収穫期で、葉の色が黄色く変わり、全体的にしおれてきたら収穫できるサインです。はじめから一気に掘るのではなく、一部を試し掘りして実の状態を確認しましょう。収穫が遅れると落花生の風味も悪くなるため、栽培中は試し掘りを適宜行うことが大切です。落花生のサヤの網目がしっかりとついていて、全体がふっくらと膨らんでいれば、収穫できます。 スコップで株ごと掘り起こして収穫しますが、プランター栽培の場合は土が入ったままひっくり返すのもひとつの方法です。株の根元をしっかり持ち、ゆっくりと実を引き抜きます。途中で茎が切れると土のなかに実が残ってしまうため、慎重に作業を行います。収穫した落花生は傷みやすいため、新鮮な味を楽しみたい場合は、その日のうちにゆでてしまうのがベストです。すぐに食べない場合は、しっかりと乾燥させましょう。1週間ほど天日干しにして、1ヶ月ほど風通しのよい日陰に置くと、自家栽培のおいしい乾燥落花生のできあがりです。

 

家庭菜園に落花生栽培を選ぶメリット

落花生の栽培は、種まきから収穫まで一連の流れをじっくりと楽しめるのが、大きな魅力です。落花生の花は朝開いて夕方閉じるので、1日のなかでの変化も観察できます。また、茎が地中に伸びていくというユニークな育ち方をするため、子どもたちと一緒に楽しみながら栽培できる作物です。食育としても最適で、株を引き抜いて土のなかから落花生が現れるワクワク感を味わえます。手に入りにくい生落花生を自宅で味わえるというのも、家庭菜園ならではの醍醐味でしょう。

 

落花生は広い畑がなくても、深さのあるプランターを使ってベランダや小さな庭で手軽に育てられます。プランター栽培なら、日当たりのよい場所へ移動したり、天候によって屋内に避難させることもできます。栽培に特別な道具は不要で、通気性と水はけの良い土を使えば初心者さんでも失敗しにくいのも、嬉しいポイントです。また、栽培中は土が完全に乾かない程度に水やりを行えば十分で、季節によっては自然の雨だけで足りる場合もあります。間引きも必須ではなく、自然のままの育て方でも実をつけてくれます。日々の管理に時間を取られすぎず難しい作業もないため、家庭菜園がはじめての方でも安心です。自分で栽培した落花生を収穫して食べると、買ったものとは違うおいしさや喜びを感じられます。

 

お豆のピープルの素煎り落花生

お豆のピープルで販売している素煎り落花生は、千葉県の広大な畑で丹精込めて育てられた国産のお豆です。たっぷりと太陽の光を浴びながら栽培された落花生には、自然の甘みがぎゅっと凝縮されています。使用している品種は中手豊で、ほどよい甘みとさっぱりとした味わいが特徴です。焙煎を担当する職人が、実際に栽培している畑に足を運んで仕入れを行っています。自らの目と舌で選んだ落花生だけを仕入れているため、安心して食べていただける品質です。

 

仕入れたお豆は、電気式の煎り機を使って丁寧に焙煎しています。焙煎時間や温度は、豆本来のおいしさを最大限に引き出せるように細かく調整しています。殻をむいた状態で販売しているため、おつまみやおやつとしてそのまま手軽に楽しめるお豆です。素材の良さをいかした、職人焙煎の本格的な味わいをぜひ1度お試しください。

 

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まとめ

落花生は面白い育ち方をするお豆で、種まきから収穫までの流れを5ヶ月近くかけてじっくりと楽しめます。おいしい実を収穫するためには、丁寧な土づくりや土寄せが育て方の重要なポイントです。落花生は毎日の水やりや間引きなどの管理をする必要がないため、初心者さんでも栽培しやすいでしょう。落花生のユニークな成長の様子が気になる方は、家庭菜園にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。